ロシアvsウクライナの争いが混沌とする中、小麦や肥料の輸出がままならないせいで食糧不足がささやかれています。
テレビ等のマスコミはほとんど放映しませんが、ヨーロッパを始めとした海外諸国では価格高騰や品薄状態で未入荷など厳しい状態のようです。
そんな中、世界の食糧事情に危機感を抱いた人たちの間で食糧のストックが始まっています。
一方日本ではスーパーの店頭に豊富に品物が陳列されていて、それほどのひっ迫感はないのかもしれません。
ただここで思い出していただきたいことがあります。 1993年に起きた「平成の米騒動」です。
30年近く昔のことなので、40代以下のお若い方は記憶に残っていないかもしれませんね。
この年はピナトゥボ火山の大爆発があり、偏西風の蛇行とエルニーニョ現象が重なり冷夏でした。
8月だというのに連日の長雨。
半袖ではうすら寒くて、長袖のカーディガンを羽織らないといられなかった記憶があります。
お米が実るために必要な日照時間が圧倒的に足らず、当然ですが大凶作。
秋の新米を目前にして獲れ高が足りず、政府は緊急でタイ米を輸入しました。
しかし私たち日本人好みのお米とは言い難く不評。
少ない日本米を買いたくてもスーパーには入荷せず、かといって米屋は売り惜しみしてお得意様にしか売らない。
それはもう高飛車な態度で本当にムカつきました。
まさに新型コロナが報道され始めたころのマスク品切れ状態の米バージョンです。
で、ここからが本題。
当時30代だった私は、この騒動の中お米の入手には困りませんでした。
なぜかというと、実家の母が秋田のお米の生産者農家さんと年単位で契約して直接送ってもらっていたのです(我が家も実家も首都圏在住でした)
そのお米を母が私にも回してくれたからです。
農家さんとの直接契約はまだまだ走りの頃で珍しかったと思います。
今の世界的な状況を鑑みてこの過去の出来事を教訓に、危機管理スイッチの入った私は対策を立てました。
「米屋でちょっとだけど不定期に購入」
「農家さんと年単位で契約」
という二本立ての併走プランです。
我が家は玄米3分付で食べることが多いので、無農薬、有機栽培は必須条件です。
30年前と違って、今はネットで探せる便利な時代に感謝です。
会津地方喜多方のスガイエコファームさんという志の高い農家さんを見つけ契約し送ってもらっています。
SNSを使って交流もできるので気になる肥料品薄について質問したところ、有機・無農薬なので値上がりはしているものの入手可能だそうです。
化学肥料ほどの高騰ではないそうです。
結論ですが、主食のお米の入手方法は平時の今だからこそ考えるべきです。
有事になると小麦製品は高騰するだけでなく必ず品薄になります。
その余波でお米も間違いなく品薄になります。
そうなると育ち盛りの家族を満足させるだけの量をゲットすることは困難になります。
お米は食べると即エネルギーになり、腹持ちも良いし身体が温まります。
玄米の状態で保存方法に気を付ければ日持ちもします。
今は備えを考えている人はまだまだ少数です。
だからこそ奪い合いもなく、比較検討も可能です。
余談ですがマスク騒動で懲りて、平成の米騒動の記憶が残っている高齢者の方が案外備えているのかもしれませんね。